ニュージーランド

ライター仲間のクラモトくんが、ニュージーランドへ旅立って、かれこれもう3か月。
毎日4時間くらいの労働して、メシとベッドを提供してもらうホームステイをしたり、安宿に泊まったりして旅をしている。らしい。
ブログによると、いま首都のウェリントンにいる。らしい。



9年前、僕も大学を卒業して、就職もせずにニュージーランドへ向かった。
リンゴをもいだり、牧場の牛にエサをやったりして働きながら4か月くらい旅をした。

本当は一年くらい旅する予定だったけれど、どうしてか帰国してサラリーマンになった。

異国の地でいろんな人と出会って、話して、歩いて、食べて・・・、ふがいない自分を変えよう!なんて勇ましく日本を旅立ったけれど、どこへ行っても自分は自分で、なにひとつ変わらない生き物だということを4か月旅するうちにわかってきた。


しかし、9年経ったいま、思い返してみると旅に出てよかったなあと思う。



なにがよかったって、はっきりとわからないけれど、自分の中には見えない薄い膜のようなモノが確かにあって、それは異国の地を旅したときにできあがったもののような気がする。
それは、目に見えないくらい薄いけれど、簡単に破れたりしない。
ひと言でいえば、どこでも生きていけるっていう自信みたいなものかなあ。

クラモトくん、後悔しないように旅してください。