バックパック入院

バックパックはこんなのをつかっている。

・グレゴリー/パリセード80

・マックパック/グリセードクラシック70

・デイナデザイン/テラプレーン95

・クレッタルムーセン/Roskva65



気分によって選んで、山へもっていくわけだけど。
今夏、雲ノ平へ行ったときにパリセード80がイカレちまった。



雲ノ平といえば、いま売っている『岳人』12月号に「雲ノ平山荘今昔 48年間の歴史」をいう記事を志水哲也さんが書いていらっしゃる。
48年前、山道を切り開いて、資材を足で運んで雲ノ平山荘を建設した当時の苦労話や雲ノ平山荘の現状などを詳しくレポートされている。
あの小屋、今年の9月に取り壊されたんですね!?
テント場からビールを買いにめざしたあの小屋は、牧場の牛舎みたいな形をしていたっけなあ。
もっと写真を撮ったり、中を見せていただいておけばよかったと猛烈に後悔。

(左奥に見えるのが、いまはなき雲ノ平山荘)



話をもとにもどすと、パリセードが壊れたのだ。
ウェストハーネスのフレームがパキッといってしまった。
重い装備をゴタゴタ入れて、酷使したからだろう。
まあ、背負っている分には支障はないのだけど、長く歩くとなると心配。
というわけで、グレゴリー輸入代理店のエイアンドエフへ持っていった。
「新品と交換しましょう」
でもコイツとは、北欧北極圏450キロも歩いているし、いろんなところへ行った。
愛着があって離したくない。
背面もハーネスもようやく僕の体に合わせて変形したところなのだ。

困った、困った。
そこで、グレゴリーのオフィシャルリペアをしている大吾さんのところへ持っていった。
「おれ、コイツともっと旅がしたいんす。直してください」

「おお、じゃあ直してやるよ。ついでにボトムも破れているから張り替えてやるよ。ボトム部分黒くなるけどいいよね?やっかいな作業だなあ」

と、いいつつ大吾さんはうれしそうなのだ。

僕のパリセードはしばらくの間、エイアンドエフ本店の2階へ入院することになった。

本当は自分で直せたらいいんだろうけど、ここはプロにお任せします。
直して、使いまくって、自分の体のようになじませていくのが道具というものなのですね。

長く使えない道具などクソ食らえだと思う。

ああ、退院して生まれ変わったパリセードに会う日が楽しみだ。