大好きな巻機山

故郷新潟にある巻機山が好きなんだな。

あのブナ林といい、女体みたくエロチックな曲線を描いた尾根といい、谷川連峰が間近に眺められる絶景といい、下山後のへぎそば&日本酒といい、もう文句なし!

先週末、また雪の巻機山へ登ってきた。
今回の目的は、巻機山ではなく、民宿「雲天(うんてん)」に宿泊すること。
「雲天」を、知ったのは『ひとりぼっちの叛乱』(山と渓谷社)という本であった。
この本の主人公は、「雲天」の主人。

僕が生まれるちょっと前、巻機山にスキー場建設計画がもちあがった。
そう、日本中がスキー場ブームのときだ。
巻機山の登山口がある清水集落の村人はみな賛成だったが、「雲天」の主人は村で唯一反対した。
山菜やキノコをとって、食べて、山に生かされてきたのにスキー場なんてとんでもねえ!って怒ったそうだ。
「雲天」のとうちゃんがいなかったらいまごろ巻機山は、ハゲボウズにされて、ハイカラなウエアを着た若者がゾロゾロ歩いて、山頂までリフトがかかっていたかもしれない。
その「雲天」のとうちゃんとかあちゃんに会うことが、今回の山行の目的だった。
とうちゃんは、足を悪くして、もう猟や山にもでないようだが、まだまだ元気で囲炉裏を囲んで、楽しい昔話をたくさんしてくれた。
かあちゃんはパワー全開。
「いっぺ、食べなせ」を連発し、どんどん料理が出てくる出てくる。
お客というよりも、田舎のおばあちゃんちに行ったみたいな感じになる宿です。
一泊だけじゃものたりなかった。
みなさん、ぜひ遊びに行ってみてください。
心があったかくなります。


うまいのなんの。